2018.1.15
日常を、写真に残そうと思う。
そう、思ったのは、大学生活の終わりが見えてきたから。
実習もあるし、終わったらすぐに国試の勉強に追われるのだろうし、
きっと、あっという間なのだ。
数か月後の私がどう行動しているかはわからない。
けれど、今の私は、北海道で就職したいと思う。
冬休みに帰省した時に、そう、感じた。
北海道で就職しようと思った1つ目の理由は、
わたしにとって最も大切なものが
家族と、それから幼馴染の友人だから。
2つ目の理由は、柔らかい心のままでいたいから。
帰省した後、東京に戻ってくるたびに、違和感を感じていた。
その違和感はすぐに消えるのだけれど、正体がわかった気がする。
心が無防備になりすぎていたのだ。
東京が、悪いわけではない。
けれど、東京にいるときは、心をうんと強く持って、
なにかと競い、戦っている気持になる。
電車での椅子取りゲームや、エスカレーターに横入りされないように。
そんな些細なことで神経質に、気が立ってしまうから、
無防備に柔らかい心ではいられないのだ。
そういうものから、離れたいと思った。
長くなってしまったけれど、北海道で就職するとなると、
きっともう、今住んでいるあたりに来ることはないと思う。
大学の友人にも、気軽には会えない。
だから、日常の写真を残そうと思う。
そう決めて撮った写真の1枚目が、彼女の写真だった。
勉強をしている、彼女の耳に揺れる、キリン。